みなさん、こんにちは。
ファブラボ大分の豊住です。
今回は、大分県立盲学校に通う子どもたちが授業で使用する教材を、
3Dプリンターで制作する際の様子をご紹介したいと思います。
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昨年末から盲学校の先生と試行錯誤をしながら、
教材作成をしてきたのですが、
先日その模様がほっとはーとOITAという番組で紹介されました。
「さわって学ぼう!〜3Dプリンターを活用した盲学校の新たなチャレンジ〜」
下記リンクから、ご覧頂くことができます。
http://www.mejiron.tv/channel/4/top_video.php?sc=25
「まる」や「しかく」と言った形状を、
視覚に障がいのある子どもたちは、なかなか形のイメージが伝えにくい。
これは先生にお話いただいて、初めて、あっ、たしかに。。。と思った点です。
見たことがないものをイメージするというのは、とても難しい事ですよね。
そこで、先生は「まる」や「しかく」の形が触って分かるものを作りたい、
また、レーズライターで使用するテンプレートを制作したいという思いのもと、
ファブラボ大分の講座等で、初めてのモデリングに取り組まれました。
「まる」や「しかく」の形状をつくるのは、簡単にできました。
?音符をつくることも比較的スムーズにいきました。
テンプレートの作成で問題がありました。
「まる」を描くためのテンプレートは、写真のように四角い枠の中に
「まる」の溝があります。
でも、そのままテンプレートを作ってしまうと、四角の外枠と中の円がばらばらになってしまうので、
どこかに接合部分を作成することを提案しました。
でも、それは正解ではなかったのです。
先生から「接合部分があると、ペンを走らせたときに、描く線がつながらなくなってしまう。
そうしてしまうと、子どもたちは、「まる」には切れ目があるものだと認識してしまう恐れがある。」?と。
そこからは、外枠と円ができるだけ動かないように、
でも、接合部の下はペンが通るようにスペースを空ける、ということで、
試作を繰り返し、平仮名やその他の形状のテンプレートが完成しました。
今回、教材制作のお手伝いをさせていただくにあたって、
いつもと違う視点から物事を見つめることができたと同時に、
人の数だけ求められている形・作りたいものがあるということを実感しました。
ファブラボ大分として、地域の方々にどのように役に立っていけるか、
その方向性が少し見えたような気がします。